伊勢崎市本関町の一ノ関古墳。
一ノ関古墳は前方後円墳で、脇を流れる粕川の侵食により前方部の大半を削り取られている。現存する墳丘は全長約28mだが、失われた前方部を合わせると、およそ50mの古墳であったと推定される。
後円部には横穴式石室が造られていて、南側に開口している。墳丘からは家形埴輪や円筒埴輪が、また前庭付近からは須恵器の高坏なども出土している。築造年代は石室の構造や出土遺物から、6世紀後半と考えられる。
石室は両袖型の横穴式石室で、全長は約6m、奥壁部の幅は約1.5m、高さは約2m。石材には輝石安山岩の割石を使い、奥壁には巨大な石を使用している。
粕川に浸食され、形状は無残な状態だが、平成17年(2005年)までに史跡公園として整備されている。
コメント