富岡市一ノ宮の堂山稲荷古墳。
堂山稲荷古墳は全長約50mの前方後円墳。すぐ脇を通っている上信電鉄の線路で削平されていたり、梅の植林や公園化のため変形をしているが、前方部幅38m、高さ5.5m、後円部径30m、高さ6.5mの規模となっている。築造年代は6世紀頃と推定される。
平成2年(1990年)の発掘調査で、墳丘の北側に2重の周堀が確認されている。また、墳丘面には葺石や埴輪も確認されており、埴輪については円筒埴輪以外に器材や人物などの形象埴輪も存在している。
墳丘上には堂山稲荷神社が鎮座している。
一ノ宮地区は鏑川の段丘にあたり、数多くの古墳が点在しているが、原型を留めているものは少ない。堂山稲荷古墳はその中でも保存状態が良く、貴重な存在である。
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