太田市世良田町の真言院井戸。
世良田東照宮の境内にある。
真言院は鎌倉時代に長楽寺の別院として建立された。真言院は灌頂(かんじょう)のための専門道場であったが、長楽寺住職となった天海によって長楽寺が臨済宗から天台宗へ改宗した際に廃されている。跡地に建ったのが世良田東照宮。
この井戸は密教の儀式である灌頂に用いる浄水を汲むためのもので、花崗岩の一石を刳り抜き、角には唐戸面取りが施されており、天海が寛永19年(1642年)に造り替えたものという。
*灌頂
主に密教で行う、頭頂に水を灌ぎ、正統な継承者とする為の儀式。
長楽寺、世良田東照宮には来たことがあるのだが(記事もUP)、近くに行ったついでに再度寄ってみた。なので、今回は前回あまり触れなかったものを中心にいくつか紹介していく。
関連
「太田市世良田町・東照宮」
「太田市世良田町・世良田山長楽寺」
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