邑楽郡千代田町赤岩の米頂山安楽寺。
安楽寺は、奈良時代に行基がこの地を訪れ、庵を結んだことが始まりと伝えられる。行基は奈良・東大寺の大仏建立の実質上の責任者として有名。
徳治元年(1306年)広円明鑑の開山。この時期に寺として整備されたのだと思う。なお、このときは医王山龍泉寺(臨済宗)。その後荒廃したが、寛永7年(1630年)国厳本策和尚により中興、曹洞宗・米頂山安楽寺とした。
本堂は元文3年(1738年)の建立の記録が残る。現在の本堂かは分からない。
安楽寺の境内には米山薬師古墳がある。直系30m、高さ8mの円墳で、6世紀後半の築造と推定される。石室は横穴式、石材は浮石室紡錘状角栓閃石安山岩であることが確認されているが、出土品は残されていない。
墳丘上に薬師堂があるため米山薬師古墳と呼ばれている。米山は安楽寺の山号・米頂と関連がありそうだが不明。
千代田町の偉人・増田市八の墓があると千代田町のHPにあったので、墓地を探してみたが、増田家という立派な墓石が多数あり、結局分からず。ちなみに、増田市八は明治期に永楽村村長や邑楽郡会議員を務めた名士らしい。
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