利根郡昭和村貝野瀬の田岸の宝篋印塔。
田岸の宝篋印塔は宝永4年(1707年)の造立で、高さは1.7m。旧糸之瀬村内に5基あったうちの最古のものだが、原型を留めているのは本基のみである。他の3基は塔身の上下がチグハグ(違う)、もう1基は銅製であったため先の大戦時に供出されている。
この宝篋印塔が建っている場所は個人宅の裏庭(?)のようで、なんとも見学しづらい場所だ。県道沿いなので個人宅へ入り込むことはないが、ちょっと気を遣う必要がある。
田岸の宝篋印塔は昭和村の重文に指定されている。そのため解説板が隣にあるのだが、読み始めていきなり違和感。「蓬栄四年」って? 「宝永四年」の間違い。原稿作成時の変換ミスだろうが、そのままのようだ。まあ、昔の年号など普通は知らないからね。