藤岡市保美の稲荷神社。
保美稲荷神社の創建は不詳だが、鳥居(コンクリートで補強されているところの上部)に「安永」の文字が読み取れた。安永は江戸時代の1772~81年。
鳥居の上に石が投げ上げられている。昔から、鳥居の上に石を乗せると願い事が叶うといわれている。なかなか街中の神社では危なくてできないが、田畑が広がる中の神社らしい風景だ。また、石鳥居ならではでもある。
ただし、自分が投げた石で他の石を落とすと、逆に縁起が悪いといわれているので、ちょっと注意が必要だ。
小さい社が台座の上に乗っている。
社の中には狐の像と剣があった。剣は何?
保美稲荷神社は別名「失せ物稲荷」の名で地域住民の方々に親しまれている。「なくした物を探したいときに願をかけると、不思議と必ず出てくる」ことから、そう呼ばれている。そして、なくした物が見つかったら、油揚げをお礼に奉納する風習がある。
昔は社の周りに参拝者が奉納する油揚げや酒が数多く並んだという。