前橋市粕川町月田の近戸神社。

近戸神社 (1)
近戸神社 (2)
月田近戸神社は東国を平定した豊城入彦命の姫宮が、宇丸山に勧請した社を延暦13年(794年)に移築したものだといわれている。794年というと「鳴くよウグイス平安京」の年だね。

近戸神社 (3)
近戸神社 (4)
現在の社殿は、鎌倉時代の宝治元年(1247年)に造営されたもので、何度か改築されている。

例大祭の最後に行われる「御川降り」は、粕川対岸の別宮まで神輿が渡御(とぎよ)し、新館により粕川に濁酒が流される神事。この間、永享5年(1433年)から600年の伝統がある「月田のさらら」と呼ばれる獅子舞が道中を連ねる。「粕川」の名は、濁酒流しの神事からついたものとされている。

「渡御降り」は上流の親神が祭事の無事終了を下流の子神に知らせるために、祭事に使った濁酒を川に流したという故事にならったもの。親神とは三夜沢赤城神社の旧西社と考えられる。

おまけとして、近戸神社には石造文化財が多数あるので紹介する。

近戸神社 (5)
この狛犬は群馬県内で最古のものらしい。室町時代の和風様式の石造狛犬で、他には熊野神社(碓氷峠)にしかない。頭部が小さく、扁平で童顔をしているのが特徴。以前は拝殿前にあったが、一部欠損したので新しい狛犬が奉納され、以後現在地に遷された。

近戸神社 (6)
暦応5年(1341年)建立の石造六地蔵。銘のあるものでは県内最古。正面と両側面をそれぞれ二区に分け、各二体ずつ浮彫している。屋蓋は風化が進んでいるが、四注造りの様式を示している。

近戸神社 (7)
建立年は不詳だが、宝塔型の立派な赤城塔。