高崎市萩原町の大笠松。

萩原の大笠松 (1)
萩原の大笠松 (2)
萩原の大笠松 (3)
大笠松は樹高7m、枝張りは南北が約18m、東西に約20.5m、幹回りは約6mに及ぶ。樹高はそれほどではないが、枝張りは円形に整っており、周囲の長さは約80m、樹齢は約450年とされる。

この松は、前橋城主・酒井雅楽頭から拝領した鉢植えを庭に移植したものと伝えられる。酒井重忠(上野厩橋藩初代藩主)の家系は代々「雅楽頭」を名乗っており、誰が贈り主かは不明のようだが、樹齢などから逆算して4代・忠清、5代・忠挙と推定されているらしい。

でも酒井忠清の藩主期間は1637~81年、忠挙は1681~1707年なので、ちょっと樹齢が短くなってしまう。初代重忠(藩主期間1601~17年)でも・・・。

松の成長に伴い、代々の所有者は枝の伸びを妨げないように、母屋を後ろに下げる建て替えを3度も行っている。3度目は大正2年(1913年)のこと。今はまだ母屋との余裕はありそうだったが、これからも成長を続けると4度目もある?

定期的な剪定、病害防止のための消毒なども含め、所有者は大変だと思う。