高崎市木部町の山名山安楽寺。

木部・安楽寺 (1)
木部・安楽寺 (2)
木部・安楽寺 (3)
安楽寺は古くは山ノ上にあって、山名氏一族の菩提寺だったが、中世に現在地に移転したといわれている。

木部十騎のひとり田口石見守が天正18年(1591年)に創建したという説もあるが、山名山という山号から見ても、山名氏との関係が深いと考えた方がいいような気がする。

木部・安楽寺 (4)
墓地には浄瑠璃「お染久松」で有名なお染の墓と伝わる阿弥陀如来が彫られた舟形石塔がある。「お染久松」とは、宝永5年(1708年)大坂の油屋の娘お染と丁稚久松が、身分違いの恋から心中に至った巷説を脚色した作品。

木部の豪商・萩原甚右衛門が江戸に店をだしており、地元の人に甚右衛門の店の話として伝わり、お染が祀られたということかな? もしかしたら、たまたま甚右衛門にお染さんという娘がいたのかも?(勝手な推論)

木部では昔から芝居の出しものに「お染久松」をしないといわれている。