みどり市大間々町桐原の桐原郷蔵。

桐原郷蔵 (1)
桐原郷蔵 (2)
郷蔵は江戸時代、年貢を一時的に貯蔵するために造られたもので、桐原村の郷蔵は、弘化4年(1847年)に建造されたものである。

寛政2年(1790年)に幕府から貯穀令が出され、村々には郷蔵を建てるように命じられた。しかし、桐原村の場合資金不足のため、すぐには建設できなかった。そのため、民家の蔵を借りて代用していたという。

弘化3年(1846年)に、長年の懸案事項であった郷蔵建設が本格化し、村の入会地であった手振山の立木や葛根を売り払い、資金13両で建設された。それ以来、明治初期まで郷蔵として使用されてきた。

桐原郷蔵 (3)
建設当初は板葺きであったが、数度の改修を経て現在は鉄板瓦葺きとなっている。

関係する古文書も豊富にあり、その経緯等を知ることができる。史料の概要は、近世中期以降の典型的な村方文書群といえる。

郷蔵訪問は、前橋の上泉郷蔵に続き2例目である。
(「江戸時代の年貢貯蔵庫 -上泉郷蔵-」参照)