高崎市新町の八幡宮。
新町八幡宮は建久年間(1190~98年)の勧請と伝わる。
拝殿は仮屋のため改築の計画もあったが、費用不足のため現状の通り。
本殿は棟札によると元禄4年(1691年)の建立。柱の彫刻などは精巧である。当時の名工・若狭守の工作と伝えられている。
拝殿内には、文久3年(1863年)に新町宿の遊女が奉納した3枚の絵馬がある。
高橋屋の遊女6名が奉納した「勿来関(なこそのせき)」。郎党2名を従えた騎馬武者と背景の桜が、華やかさと潔さを現している。
丸富楼の遊女8名が奉納した「花草図」。八重桜と花影の下部に草花を配する画面構成。
あと、もう1枚「紅葉狩」がある。拝殿を覗いても、よく見えなかった。これは、絹屋の遊女9名が奉納したもの。平維茂が鬼女を討たんとする瞬間の絵。
遊女の信心深さが分かるね。
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