高崎市吉井町吉井川の多胡薬師塚古墳。

多胡薬師塚古墳 (1)
多胡薬師塚古墳 (2)
径約25m、高さ約3.5mほどの円墳で、横穴式石室が南に開口。石室は古くから開口していたようである。

多胡薬師塚古墳 (3)
多胡薬師塚古墳 (4)
多胡薬師塚古墳 (5)
石室全長4.95m、玄室長2.1m、幅2m、高さ1.8m、羨道長2.8m、幅1.2m、高さ1.5mの両袖式。石室石材は多胡碑と同じ牛伏砂岩(多胡石)を使用している。石材加工は精巧な切石で、一部切組積み手法を取り入れた高度なものである。

古墳の築造年代は埴輪が出土しないこと、切石積み石室などの様相から古墳時代終末の7世紀後半と考えられる。

意外に立派な石室を持った古墳だった。