吾妻郡草津町草津の平九塚と皇大神宮。
江戸時代、草津に流れてきた「平九」という念仏僧がおり、草津中を念仏を唱えて歩き、温泉客の施しを受けて暮らしていた。
しかし年老いて身体も不自由になったので、ある日「永々お世話になりました」と別れを告げ、皇大神宮の入り口に穴を掘り、中に入って鉦をたたき念仏を唱えながら往生した。
即身仏になったってこと。
哀れに思った村人が、塚を築き灯籠を建てて供養したのが、この平九塚である。
江戸中期作の謡曲に「草津」とういうのがある。それは善光寺に行く道すがら、草津に立ち寄った旅僧に、平九が塚から現れて草津温泉の由来を語る、というもの。平九が語り継がれているということ。
この日も新しい花が手向けられており、平九は今も草津の方々から慕われているようだ。
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