吾妻郡中之条町大道の冨澤家住宅。

冨澤家住宅 (1)
冨澤家住宅 (6)
冨澤家住宅は、18世紀末に建てられた大型の養蚕農家で、2階に蚕室を持つ農家としては、国内最古のものである。

冨澤家は、江戸時代初期以来名主を務めるとともに、米作、養蚕、麦、繭の取引から、運送業、金融業まで営んでいた豪農である。

冨澤家住宅 (5)
冨澤家住宅 (3)
冨澤家住宅 (2)
木造2階建て、茅葺、入母屋造りで、東西24m、南北13m。1階には広い土間があり、その隣は居間として使われた座敷がある。その奥は「でえ」、「なかのでえ」、「上段」の3間続きの部屋になっており、ここは幕府の役人等の宿泊に使われた。

冨澤家住宅 (4)
冨澤家住宅は、大きな屋根の正面部分を切り上げ、屋根裏部分に光と風が入るようにして、蚕室として利用できるようになっている。屋根の正面を切り上げた形は、武士のかぶる兜に似ていることから、前兜型と呼ばれる。

ところで、「とみざわ」の表記だが、資料によって富澤、富沢、冨澤、冨沢と、いろんな記載があったが、現地案内標が「冨澤」になっていたため、「冨澤」とした。