沼田市下川田町の東禅寺。

東禅寺 (1)
東禅寺 (2)
東禅寺 (3)
東禅寺にある勝軍地蔵雨宝殿(うほうでん)は、土岐沼田藩9代藩主・頼功(よりかつ)が、勝軍地蔵を祀るため文政11年(1828年)に建立したもの。12代頼知(よりおき)が奉納した「雨宝殿」の額が掲げられている。

入母屋、銅板葺、桁行き8.23m、梁間8.1m。ケヤキ材が多く、欄間など各所に多数の彫刻が施されている。

勝軍地蔵は、徳川家康が小牧・長久手の戦いのおり、愛宕尊に願をかけ窮地を脱したことから、以降近臣の土岐定政に戦場で背負わせて出陣していたという。高さ16cmなので「背負って」と言う表現は、適切じゃないかもしれないが。

土岐定政は、後にこの勝軍地蔵を家康から与えられている。土岐定政が守屋(茨城)1万石の大名になった後、土岐家は摂津高槻(大阪)、下総相馬(千葉)、出羽上山(山形)、駿河田中(静岡)、沼田と移っているが、代々祀り続けてきたもの。

東禅寺 (7)
厨子は本尊を安置するため、寛政元年(1789年)に造られた宮殿形である。総丈241cm。

東禅寺 (4)
東禅寺 (5)
境内には、土岐家の菩提寺・春雨寺(東京都品川)から引き取った旧藩主の墓石が安置されている。初代・頼稔の父、3代・定経、4代・頼寛、9代・頼功など。亀が墓石を背負っている。

東禅寺 (6)
この石灯籠は、10代・頼寧(よりやす)が上野・寛永寺に奉献したもの。

雨宝殿は、土岐家の祈願所・勝善寺のお堂だったらしい。東禅寺の所有になったのは明治26年(1893年)だとか。東禅寺に勝善寺が吸収合併されたということ?