沼田市材木町の月宮山天桂寺。
真田沼田藩2代藩主・真田信吉の墓がある。

天桂寺 (1)
天桂寺は真田沼田藩2代藩主・真田信吉の菩提寺。

天桂寺 (2)
天桂寺 (3)
天桂寺 (4)
本堂のあちこちに真田家家紋・六文銭が飾られている。

信吉は元和2年(1616年)父・信之が上田に移った後、沼田藩主として3万石の所領を相続した。信吉は沼田藩主として18年間、川場~沼田用水を完成させるなどの善政を行った。今も残る沼田城址の鐘楼の鐘(実物は中央公民館で保存)は、領民の繁栄と国家安全を祈って造らせたもの。

寛永11年(1634年)父・信之に先立ち江戸屋敷において死去。40歳とも42歳ともいわれるが、まだ働き盛りであった。

天桂寺 (5)
天桂寺 (6)
天桂寺 (7)
信吉の墓は総高297cmの宝篋印塔。屋蓋に真田家の家紋、六連銭を刻み、威厳と風格がある。

信吉が若くして死去したため、長男の熊之助がわずか4歳で後を継ぐ。しかし熊之助も7歳で夭逝し、信吉の弟・信政が4代藩主となる。結局このあたりから真田沼田藩のお家騒動の火種が燃え始めることになる(この辺は追い追い)。

信吉がもう少し長生きをしていたら、真田沼田藩の運命も変わっていたことだろう。