高崎市上佐野町の常世神社。

常世神社 (7)
常世神社 (8)
常世神社は謡曲「鉢木」で有名な佐野源左衛門常世を祀っている。源左衛門常世の屋敷跡といわれる。また、謡曲「鉢木」は観阿弥の作といわれている。

常世神社 (1)
常世神社
本殿のように見えるが実は覆屋で、中に石の祠が納められている。

常世神社 (4)
常世神社 (2)
常世は旅の僧(実は鎌倉幕府執権・北条時頼)に一夜の宿を頼まれた際、暖を取る薪もないことから秘蔵する盆栽の「鉢木」を焚いてこの僧をもてなした。また僧との話の中で、今はこんなに落ちぶれているがれっきとした鎌倉武士で、いざ鎌倉に事があれば真っ先に駆けつけるつもりだと話した。

後に鎌倉に招集がかかった時、常世は時頼から恩賞として薪にした松・梅・桜の鉢にちなんで、上野の松井田・加賀の梅田・越中の桜井を賜ったという。

佐野源左衛門常世って実在の人物ではないし、モデルがいたわけでもないらしいので、鉢木はフィクション。ただ、正直者・忠義者には良いことがあるって人生の教訓かな。