邑楽郡大泉町寄木戸の庚申堂。

寄木戸庚申堂 (1)
寄木戸庚申堂 (2)
寄木戸庚申堂は明治31年(1898年)の建立。平成21年(2009年)に改修されている。お堂の向かって左側は休憩所(狸狐庵)。令和元年(2019年)の建築。本尊の青面金剛(通称庚申さま)は享保3年(1718年)の造立。

寄木戸地区では現在も、毎年旧暦10月の満月の夜(の直近の土曜)に庚申講が開催されている。さすがに徹夜ではないみたいだが。

なお、庚申堂は宝寿院の境外仏堂である。
(「楠木正行の妻・加富貴御前の開基 ー宝寿院ー」参照)

江戸時代に盛んになった庚申信仰は、中国道教の「三尸説(さんしせつ)」を元にした民間信仰。後に庚申待ちと名を変え会食・談義を行って夜通し神仏を祀る風習となった。大正時代以降、急速にその信仰は廃れ、現在は寺社や路傍に庚申塔や青面金剛像が残されるのみとなっている。

寄木戸庚申堂 (3)
お堂前にも青面金剛像がある。

寄木戸庚申堂 (4)
お堂前の庚申塔は安永5年(1776年)の造立。その横の容器には砂が入っている。

寄木戸の庚申様には、願を掛けるとイボが取れるというご利益がある。庚申様(青面金剛)にお参りし、堂前にある砂を茶碗一杯ほど持って帰り、その砂でイボの箇所を軽くさする。これを何日か続けると、イボが取れる(なくなる)といわれる。そして願いがかなったら、持ち帰った2倍の量のきれいな砂を返すのがしきたり。