邑楽郡千代田町萱野の瀧澤山洞源寺。

洞源寺 (1)
洞源寺は慶長16年(1611年)茂林寺12世・久山正雄和尚の開創。

洞源寺 (2)
洞源寺 (3)
洞源寺 (4)
寛保2年(1742年)利根川の氾濫により建物が流出、延享2年(1745年)夕包和尚により再建されたが、安永2年(1774年)には火災により焼失。文化7年(1810年)に再建されたが、明治43年(1910年)には再度利根川の氾濫により大被害を受ける。昭和12年(1937年)に堂宇の改築を完了している。

このように幾多の災いに遭遇してきたが、現在の本堂は平成23年(2011年)の新築再建。

洞源寺 (5)
境内の仏像。観音さまかな(よく分からない)。

洞源寺 (6)
洞源寺 (7)
洞源寺 (8)
境内の六地蔵、地蔵像、馬頭観音。

洞源寺も大被害を受けた明治43年の利根川氾濫は、千代田町(旧冨永村、旧永楽村)全体も大きな被害を受けた。堤防が数ヶ所で決壊し、死者14名、行方不明者28名の大惨事となっている。

江戸時代の元禄以前は、利根川は対岸の熊谷側を流れており、千代田町側は田畑であったらしい。元禄12年(1699年)の洪水により、千代田町側に流れが変わり、享保17年(1732年)の大水で千代田町側の堤防間際を本流が流れる状態となっていたという。

明治43年の氾濫以降、川幅の拡幅などが行われ、利根川は現在の形になっている。