高崎市棟高町の旧勧学院観音寺。

旧観音寺 (1)
当所は平安時代末に創建されたといわれる勧学院観音寺跡。地名にもなっているので、相当な規模の寺院だったと思われる。観音寺は明治10年(1877年)廃寺になっている。現在は馬頭観音を祀る観音堂と大師堂が残る。

写真の観音堂は嘉永6年(1853年)に修復された記録が残っている。軸組構法を用い、躯体にはほとんど釘を使っていない。彫刻も施されているが、防護ネットが巡らされており上手く写真が撮れなかった。

旧観音寺 (2)
旧観音寺 (3)
旧観音寺 (4)
大師堂は万延元年(1860年)に観音寺別当であった浄広の発願により建立。
堂内には奉納された24体の弘法大師像が安置されている。

旧観音寺 (5)
旧観音寺 (6)
大般若経や高崎市の重文になっている板碑を納める経堂。大般若教は大師堂、板碑は観音堂に納められていたが、保護のため経堂を建立し移されている。

旧観音寺 (7)
境内の観音像。地元の方(?)がダイヤモンド婚を記念して平成13年(2001年)に建立・奉納。ちなみに、ダイヤモンド婚とは結婚60周年のこと。これはすごいね。

旧観音寺 (8)
お地蔵さんと百番供養塔。

旧観音寺 (9)
樹齢700~800年とされるご神木の大杉。高さ23m、幹周り3.6m。観音寺創建当時に植えられたと推定される。昭和の初め頃までは大杉が林立していたというが、現在はこの1本を残すのみである。

お堂内の馬頭観音は古来から競馬観音として有名で、常設の競馬場があったという。毎年1月17日の定日には関東地方はもちろん、信越地方からも出馬があった。また、馬場の傍らには種付け所や馬市場もあり、多くの人々が集まったといわれる。