吾妻郡東吾妻町岡崎の岩久保観音堂。
岩久保観音は元和元年(1615年)、当地の代官・岡上景親(初代)の創建。
石段を登って行くと観音堂がある。余り境内は広くないが、木々に覆われ良い雰囲気である。観音堂は承応2年(1653年)に岡崎地区を始め近隣から浄財を集め建立されている。
本尊は大日如来。六観音が脇を固める。本堂内に厨子があったので、大日如来や観音さまはこの中かな。
現在の本堂裏に間口4.5m、高さ3.6m、奥行き3mほどの岩屋(洞窟)があり、元々はこの穴の中に祀ったのが始まりのようだ。現在も大日如来石像が置かれている。岩久保観音の名は、この岩屋からきているのだろう(当初は大日六観音と呼ばれていた)。
境内の墓碑は、観音堂建立に尽力するとともに、岡崎地区の開拓を補佐した代官手代・土屋吉重、吉政父子と岡崎地区開拓者14名ものである。
観音堂下には広場があり「おかのぼり公園」と命名されている。訪問した当日も、広場では地元のお年寄りグループがグランドゴルフを楽しんでいた。
岡崎地区の開拓に大きな功績を残した岡上3代は、現在も地元の方々から尊敬と親しみを持って記憶されている。3代目・岡上景能の位牌は、現在も岡崎地区に保管(個人所有)されており、岩久保観音の祭日には観音堂に祀られる。
関連
「東吾妻町岡崎・榛名神社」
コメント