桐生市相生町の無量山正覚寺。

正覚寺 (1)
正覚寺は元和2年(1616年)涼念上人の開山といわれる。涼念上人は太田金山の大光院を開山した呑龍上人の門下。そのため、涼念上人も子弟の養育に力を入れていた。

正覚寺 (2)
正覚寺 (3)
現在の本堂は昭和57年(1982年)の建立。ご本尊の阿弥陀如来を祀る。

正覚寺 (4)
境内の六地蔵は一石内に彫られており、どちらかと言うとかわいい系だが、きちんとお地蔵さんが彫り分けられている。まあ、当然と言えば当然だけど。

正覚寺 (5)
墓地入り口の宝篋印塔や石仏。

正覚寺 (6)
参道脇の二十三夜塔と青面金剛塔。やっぱり東毛は二十三夜塔が多い(西毛は二十二夜塔の方が多い)。

余談的な話だが、正覚寺9世・念徹上人は西久方町の青蓮寺に前立仏(阿弥陀如来像)を贈っている。当時(享保年間:1716~36年)の青蓮寺は、表現は悪いが貧乏寺で本尊(秘仏)の前立仏がなく、檀家の方々が嘆いていると聞き及び、自身の母親の供養を兼ね前立仏を贈ったもの。青蓮寺では現在も念徹上人を「大恩人」として位牌を祀っている。

念徹上人や前立仏の逸話はまったく出てこないが、青蓮寺の記事。
 「桐生市西久方町・仏守山青蓮寺