多野郡神流町柏木の永松山大林寺。

大林寺 (1)
大林寺は永享11年(1439年)の創建と伝わる。寛保2年(1742年)の豪雨による山津波で寺は流され、現在地の高台に再建されている。しかし、昭和31年(1956年)の柏木地区大火により全焼するなど、幾多の災難を乗り越えてきた。

大林寺 (2)
大林寺 (3)
石段脇の閻魔大王像と不動明王像。

大林寺 (4)
大林寺 (5)
本堂は柏木地区の大火で焼失後、吉井町多比良の寺から古堂を譲り受けたもの。移築時は住民総出で協力したという。

大林寺 (6)
本堂軒に梵鐘が2つ下がっている。写真左の鐘は火災時に亀裂が入り音色がおかしくなってしまったため、右の鐘を購入している。

大林寺 (7)
柏木地区の大火は神流川の北岸側が火元だったが、北風にあおられ南岸側の方が被害が大きかった。大林寺も南岸側の、しかも高台にあるにもかかわらず全焼してしまったことをみると、相当の火勢だったようだ。

大林寺 (8)
大林寺には青銅製の銅鑼(どら)と鐃はちが伝わっている。これは昭和42年(1967年)に旧寺跡の畑から掘り出されたもの。山津波で大林寺が流された際に埋もれたものと考えられている。そうすると実に255年間も土中に埋まっていたことになる。(写真は神流町のHPから借用)