太田市富若町の名号角塔婆。

富若の名号角塔婆 (1)
富若の名号角塔婆 (2)
富若の名号角塔婆は高さ78cmであるが、上部が欠けているため本来の高さは不明。幅は28cm。みどり市笠懸町産出の天神山凝灰岩製。正面に永仁5年(1297年)の銘がある。「南無阿弥陀仏」の六字名号が4面に刻まれており、造立者は薗田(園田)氏一門と推定される。

名号角塔婆は中世の浄土宗信仰にもとづく供養塔で、県内では太田市、桐生市、みどり市の各一部地域の35基しか確認されていない。これは薗田氏の支配地と共通している。鎌倉初期の当主・薗田成家が京都に巡廻警護に上がった際、法然に師事・出家し智明となり、当地に浄土宗を広めたためと考えられている。

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