甘楽郡甘楽町天引の圓通閣の地蔵菩薩坐像。

円通閣 (1)
円通閣 (2)
円通閣 (3)
圓通閣(観音堂)の詳細は不明。

円通閣 (4)
円通閣 (5)
境内の地蔵菩薩坐像3体。
天引砂岩で作られており、室町時代初期から中期の作と推定される。元々は境内に散在していたが、覆屋内に安置・保存している。向かって右から
 高さ95cm、幅43.6cm、厚さ39cm。
 高さ52cm、幅36.6cm、厚さ21.4cm。光背の上部が欠損している。
 高さ70cm、幅48cm、厚さ27cm。光背はほぼ欠損している。

中世の地蔵信仰を示す貴重な石仏である。ただ、砂岩でできているため劣化が進んでおり、今後さらなる保存法も検討した方がいいと思う。

円通閣 (6)
石段脇の石仏はみな首がなくなっていた。明治初年の廃仏毀釈の影響だと思う。「神仏分離」の拡大解釈による数年の出来事ではあるが、各地にその痕跡が残る。