前橋市問屋町の丁間(ちょうけん)稲荷神社。

丁間稲荷神社 (1)
慶長7年(1602年)の総社藩・秋元長朝による天狗岩用水開削の際、丁間台(測量器)を据え測量の起点としたといわれている。

天狗岩用水完成後、水田守護神を祭祀していたが、天保年間(1831~45年)に京都・伏見稲荷を勧請した。

丁間稲荷神社 (2)
丁間稲荷神社 (3)
丁間稲荷神社 (4)
現在の社殿は昭和38年(1963年)の再建。社殿は総社稲荷山古墳上に鎮座している。丁間稲荷神社があるので、稲荷山古墳と呼ばれるようになったのであろう。

丁間稲荷神社 (5)
境内の笠薬師塔婆。総高112cmで県内最古の様式を持つ笠塔婆。塔身4面には釈迦如来、薬師如来、弥勒菩薩、阿弥陀如来が、二重の火炎光背とともに薄肉彫りされている。笠石の様式から、平安末期から鎌倉時代初期の造立と推定される。

道路建設のため、300m北から丁間稲荷神社の境内に移設されている。