前橋市三河町の普門山隆興寺。
(「酒井忠世の開基 -隆興寺-」参照)
隆興寺には、群馬県の助産師(産婆)の質と地位向上に尽力した津久井磯が眠っており、またその遺徳碑が建っている。

津久井磯遺徳碑
津久井磯は江戸末から明治の人。
水戸藩士の家に生まれ、24歳の時に前橋市の産科医と結婚。「産論」などの専門書を読みながら夫を師として研鑽に励み、産婆ととして独立。出産時の事故が多かった時代に、専門知識と豊富な経験に裏打ちされた産科医も及ばぬ的確な技術で評判を上げる。明治21年(1888年)には「群馬産婆会」の初代会長になっている。

貧しい人からは診薬の報酬を受けず、また私費で「産婆講習所」を開設し、医師を講師として解剖・生理学などを教授し、保健衛生の意識向上に生涯を捧げている。