安中市原市の八本木延命地蔵尊。
地蔵堂に祀られている延命地蔵菩薩像は、大永5年(1525年)安中忠清が越後国新発田から近戸明神、米山薬師とともに勧請したといわれる。
延命地蔵像は木造寄木造りで、岩座の上に趺座し、右手に錫杖を持ち、左手は膝上で手のひらに宝珠を持つ延命地蔵菩薩通形の形。室町時代初期の作と推定される。
秘仏とされ、100年に1度ご開帳される。内部の写真を撮ったら、それらしきお地蔵さんが映っているが、前立像と思われる。
前立像を寄進したのは、江戸初期の高崎藩主・酒井家次。家次はこの延命地蔵に大いに帰依し、お堂の改築なども行っている。
八本木の延命地蔵は日本三地蔵のひとつ(他は新発田と壬生)と案内板にあった。色々調べてみたけど、日本三大地蔵に八本木を入れている資料は見つからなかった・・・。ちなみに、岩船地蔵(栃木県)、木之元地蔵(滋賀県)、猿羽山地蔵(山形県)の組み合わせが多かった。
境内の聖徳太子像。太子16歳時の孝養像。天保6年(1835年)の銘がある。
安中市最古といわれる庚申石祠。寛永2年(1625年)の造立。
元々はお寺だったようで、歴代住職の墓(立派な五輪塔)が残っている。一般(檀家さん?)の墓地もある。
八本木の延命地蔵堂は旧中山道に面しており、参勤交代時の大名もみな下馬下乗し参拝したという。
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「北関東の三大地蔵 -地蔵院-」
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