邑楽郡千代田町上中森の天徳山授楽寺。

授楽寺 (1)
授楽寺は文禄3年(1594年)鷹山廣俊の開創と伝わる。

授楽寺 (2)
授楽寺 (3)
江戸末の文化15年(1818年)に伽藍が再建されたが、明治43年(1910年)利根川の氾濫により大きな被害を受ける。昭和初期(4~12年にかけ)に檀家・地元の方々の浄財にて再建。

現在の本堂は平成6年(1994年)の新築。

授楽寺 (4)
授楽寺 (5)
無縁墓の一角に初代・紫峰庵夫雪の墓がある。
初代・紫峰庵夫雪は江戸後期の俳人で、常陸国(茨城県)筑波郡の出身。5世太白堂に学び諸国を巡った後、当地に庵を結び多くの弟子を得ている。弘化2年(1854年)97歳で没している。

紫峰庵夫雪の俳号は、確認できただけで4世まで引き継がれている。

授楽寺 (6)
慈母観音像。この観音像の足をなでたところ、足や腰の痛みが和らいだことから、「足なで観音」と呼ばれている。