館林市緑町の高鑰山遍照寺。

遍照寺 (1)
遍照寺 (2)
遍照寺は新田義重が建久9年(1198年)に矢島郷(現、明和町)に創建したと伝わる。新田義重は新田氏の祖である。天正18年(1590年)館林に入った榊原康政が現在地に移転し、榊原家の祈願所として崇敬した。榊原家は姫路や越後村上に移封された後も寄進を続けている。

遍照寺 (3)
遍照寺 (4)
寛延3年(1750年)建立の本堂には本尊である不動明王の他に、榊原康政の守護仏だった十一面観音も祀られている。十一面観音は寛永9年(1642年)に松平忠次(榊原康政の孫)が寄進したもの。

遍照寺 (5)
興教大師像があり、周りは四国八十八ヶ所霊場御砂踏場となっている。興教大師は覚鑁(かくばん)と言い、真言宗中興の祖にして新義真言宗の始祖である。

遍照寺 (6)
遍照寺 (7)
境内には立派な聖観音像と大日如来坐像があった。

遍照寺は東上州33観音霊場の6番札所であるが、元々は末寺の観音院が札所であった。明治時代に観音院が廃寺となり遍照寺が引き継いでいる。その際に、康政守護仏の十一面観音が札所本尊になったようだ。