伊勢崎市境上渕名の渕名神社。

渕名神社 (1)
渕名神社 (2)
渕名神社は熊野神社として奈良時代に創建されたと伝わる。鎌倉時代に渕名光行の崇拝を受け、その氏神として祭祀されたという。渕名氏は平安時代中期、当地に土着した藤原秀郷の子孫(6代目)・渕名兼行を祖とする。

明治に入り、上渕名の飯玉神社を合祀した際に渕名神社と改称している。

渕名神社 (3)
渕名神社 (4)
渕名神社 (5)
現在の社殿は平成10年(1998年)の新築。

以前、境内には樹齢300年を超えると推定される大銀杏があったため、当地の字名は銀杏と言った。現在は合併により、伊勢崎市境上渕名と字名は消えてしまった。

渕名神社のご祭神は保食命になっている。これは合祀された飯玉神社のご祭神である。元の熊野神社のご祭神・奇御木野命はどうなっているかというと、由緒を記した碑では配祭神として祀られているとある。

ところが、境内にあった熊野神社の由緒板によると、「(熊野神社ご祭神)奇御木野命は祀られなくなってしまった」とある。さらには、「大家が店子に追い出された形となった」とまで書いてある。

明治の合祀時に、熊野神社と飯玉神社で主導権争いみたいな感じで揉めたってことかな?