太田市新田上江田町の庚申塔。

上江田の庚申塔 (1)
上江田の庚申塔 (2)
上江田の庚申塔は安山岩製で高さは約165cm。笠部・塔身・蓮台からなり、塔身の正面に青面金剛像が浮き彫りされている。台座に「◯禄◯年とあり」、塔の形態から元禄年間(1688~1704年)の造立と推定される。

像はひとつの体に頭が3つ、手が6本あり、中の手2本は合掌している。左の上の手は蛇を下の手は弓を握り、また右の上の手は矛を下の手は矢を握っている。像の左右には鶏が彫られ、像の下には三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)が彫られている。

全国的にも珍しい形態の庚申塔である。