沼田市下川田町の川田神社。
川田神社の由緒は不明だが、当地には南北朝期に沼田氏の分家・川田氏の館(川田城)があったので、川田氏が守り神として創建したと考えられる。ちなみに川田氏は、沼田景久の4男・景信を祖とする。
社殿は天文2年(1533年)の北条氏による沼田攻めにより焼失している。現在の社殿の建立年などは分からない。
大ケヤキは群馬県下でも屈指の巨樹である。推定樹齢500年以上。往時は目通り9.5m、根周り13m、樹高21.2m、枝張り東西31.8m、南北33mの巨樹であった。現在は、目通り9.3m、根周り12m、樹高12.5m、枝張り東西22.5m、南北11.5mと樹勢はやや衰えている。
根本部には大きな空洞ができ、衰弱が進んでいる。とは言え、神社がかすむくらいの存在感がある。大ケヤキの樹齢が500年ということから、社殿焼失後の再植と思われる。この時、川田氏は滅んでいる。
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