沼田市下発知町の石尊山観音寺。

観音寺 (1)
観音寺 (2)
観音寺は明応9年(1500年)、迦葉山弥勒寺三世・天山見亮禅師による開山。お寺自体はそれ以前からあったようだが、曹洞宗として再興されたのを開創としている。

観音寺 (3)
観音寺 (4)
観音寺 (5)
天正8年(1580年)に海野輝幸が討たれた際は、当時の住職は迦葉山弥勒寺住職らと共に海野塚前で懺法を読経して、卒塔婆を建てたという。
(海野塚は「海野輝幸と嫡男・幸貞の墓(海野塚)」参照)

観音寺 (6)
観音寺 (7)
ほほゑみ十二観音。それぞれの干支にちなんだ観音様。慈導観音、慈永観音、慈結観音など、すべて「慈」がつく名称になっている。「会いたいと思えばすぐに会えるように、さまざまな姿形をしたほほゑみ十二観音を建立いたしました」とのこと。

観音寺 (8)
本堂前にある慈天観音。ほほゑみ十二観音を天上界から降臨させた観音様。笑顔をもたらしてくれる観音様らしい。

観音寺 (9)
観音寺 (10)
観音寺は石尊山(戸神山)の山麓にあり、本堂横には登山道がある。不動明王や天狗が見守ってくれている。

観音寺は山寺体験(写経、仏画、座禅)やお寺で小学生への「授業」や逆に小学校に出向いて説話を行うなど、地域活動にも力を入れている。