吾妻郡中之条町上沢渡の北向三十三番観世音。
北向三十三番観世音は、明治35年(1902年)に赤痢や凍霜害の犠牲者の慰霊と天下泰平、村民安徳、現世利益を祈願して造られた。
旧沢田村は明治29年(1896年)に赤痢が蔓延し、多くの犠牲者をだした。また明治34年(1901年)には凍霜害の被害により、作物の実りが悪く村全体が困窮していた。村人は相談の上、沢渡温泉に近い北向の斜面を借り受け、観音像を造立した。
馬頭観音の台座には、発願主や世話人、石工の名前が刻まれている。
現在も7月29日には久森前尻地区の方々により草刈りや掃除を行い、供養とお祈りを続けている(「お山刈り」と呼ぶ)。
北向の斜面に観音様が多数造立されているんだけど、全景を撮って来なかったので分かりづらいかも。
コメント