富岡市妙義町下高田の伏見神社。
伏見神社は元は鹿島神社で、大正2年(1913年)に諏訪神社・磨墨神社・賀茂神社を合祀し伏見神社と改称している。
細く急な石段をけっこう登って行く。
鬱蒼とした山腹(?)の森の中に、こじんまりとした社殿が現れる。
拝殿内に掲げられている大絵馬。もともとは磨墨神社に奉納されていたもの。
中が真っ暗なうえ、向かって右の壁に掛けられており、こんな写真に。と言うことで、富岡市教育委員会文化財保護課の資料から(下の写真)。
絵馬は高さ105cm、屋根の幅172cm、板面の幅118cm。馬に乗る大国主命と馬を引く馬方が描かれている。弘化3年(1846年)に「甘楽郡虻田邑 小板橋亀吉」が奉納したとある。
磨墨神社の由緒によると、磨墨は大桁山の生まれで年老いて故郷に帰ってきたが力尽き、大桁山に向かって立ったまま死んだという。そこに村人が磨墨神社を建てたという。
磨墨は寿永3年(1184年)の「宇治川の戦い」先陣争いで有名な名馬。この合戦で梶原景季が乗っていたのが磨墨。
前橋市の祝昌寺には磨墨の墓がある。(「名馬・磨墨の墓・鷲峯山祝昌寺」参照)
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