安中市鷺宮の聖観音碑。

聖観音碑 (1)
聖観音碑は安山岩の中央に自在観音、右下に勢至観音、左下に普賢観音の観音三尊が半肉彫りされている。造立年や造立者は不明だが、その特徴から鎌倉時代、もしくはそれ以前と考えられている。

聖観音碑 (2)
高さは180cm、下部幅66cm、中央幅75cm。地元では「おびんづる様」とも呼ばれ、崇拝されている。

江戸時代、碑の裏面を上にして近くの川(丸子沢)の橋として使われていたという。しかし馬に乗ったまま渡ろうとすると、必ず馬が暴れ落馬するので、村人が改めると観音三尊が彫られていることが分かったので、洗い清めて現在の場所に祀られたといわれている。

そう言えば、世界遺産への登録を目指している金井沢碑(上野三碑のひとつ)も、江戸時代に農家の洗濯石として使われていたというから、こういうことはよくあったのかもしれない。(「上野三碑 -金井沢碑-」参照)