前橋市千代田町3丁目の熊野神社。

熊野神社 (1)
熊野神社 (2)
熊野神社の創建は不詳だが、出雲の八束熊野からの勧請といわれる。熊野神社に願をかけると必ず成就すると、厚い信仰を集め「恩熊野様」と崇拝されてきた。この「恩熊野様」が子どもたちには「おくまんさま」と聞こえたため、「おくまんさま」と称され親しまれてきた。

熊野神社 (3)
熊野神社 (4)
熊野神社 (5)
社殿は太平洋戦争中に焼失したが直後に再建。しかし平成4年(1992年)台風により奥の院が崩壊。それを機に社殿を大修復している。

拝殿の西壁面には、八咫烏御影石がはめ込まれており、触れれば運気が取りこまれるという。古来より「開運の扉」として崇められている。

熊野神社 (6)
境内東側には三つ足八咫烏石がある。八咫烏は幸運を導く太陽の中にいるとされる神の使者である。平成4年(1992年)の台風で奥の院が崩壊し、その再建時に基礎石の中に三つの足跡のある石を発見し、開運の証として祀ったもの。

熊野神社 (7)
そう言われると烏の足跡が三つあるように見えなくもないが・・・。

熊野神社 (8)
熊野神社 (9)
社殿のすぐ右手にある笠欠け三猿塔。奉納時(江戸時代と推定)は笠をかぶっていたが、空襲の爆風により笠を失った。戦果を避け神社境内に避難していた人々の身を守ったと伝えられている。

熊野神社では昭和49年(1974年)から大酉祭が行われている。かつて大酉祭は、現在の前橋スズランの場所にあった小石神社にて行われて、商売繁盛を願う市として糸商人をはじめ商店街が賑わっていた。小石神社は昭和46年(1971年)に敷島公園西に移転し、大酉祭は熊野神社に引き継がれ現在に至っている。

大酉祭は、初市祭り・七夕祭り・前橋祭りと並ぶ前橋4大祭りのひとつといわれる祭りであり、当日は熊手や縁起物などを売るたくさんの露店が並び、多くの参拝客で賑わう。