富岡市一ノ宮の貫前神社。上野国の一之宮である。

上毛かるた紀行「ゆかりは古し貫前神社」で訪れた際(2010年9月)は平成の大修復中で社殿を見ることができなかった。そこで、約5年ぶりに再訪してみた。
(上毛かるた紀行「ゆかりは古し貫前神社」参照)

貫前神社 (1)
貫前神社の創建は安閑天皇元年(531年)、鷺宮(現、安中市の咲前神社)に物部姓磯部氏が経津主神(ふつぬしのかみ)を祀ったのが始まりといわれる。
(「養蚕の神の白いヘビがいる? -咲前神社-」参照)

貫前神社 (2)
総門脇の唐銅製燈籠(一対)は、群馬県をはじめ近県各地の養蚕農家、製糸業者が、その繁栄を願って奉納したもの。慶応2年(1866年)建立。献納者は1544名、献納額は4790両にのぼる。

貫前神社 (3)
貫前神社 (4)
総門から石段を下り楼門にいたる光景(上から見下ろす)は、上毛かるたの絵札にもなっており、群馬県民にはなじみ深い。

楼門は入母屋造り、銅板葺き。元禄11年(1688年)に大修理が加えられ、昭和4年(1929年)には柿板葺きから現在の銅葺きとしている。

貫前神社 (5)
貫前神社 (6)
貫前神社 (7)
現在の社殿は、寛永12年(1635年)徳川家光の命により建立された江戸時代初期の漆塗りで極彩色の造りである。拝殿は入母屋造り、平入、檜皮葺き、正面は唐破風二重重縁、周囲は腰高窓が廻らされている。

本殿は入母屋造り、妻入り、檜皮葺き。明治5年(1872年)以降に屋根の葺き替えが5回、彩色の塗り替えが4回行われ、昭和3年(1928年)に解体修理がなされている。

今回、平成21年(2009年)から5年かけて行われた平成の大修復も終わり、拝殿・本殿とも美しい姿に甦っている。