太田市藪塚町の藪塚中央公民館に建つ伏島近蔵氏の銅像。

伏島近蔵の銅像 (1)
伏島近蔵の銅像 (2)
伏島近蔵(ちかぞう)は、江戸幕末から明治にかけて主に横浜で活躍した実業家であり、横浜商人の代表的人物の一人である。

近蔵は天保8年(1837年)旧新田郡藪塚村(現太田市藪塚町)の出身。慶応元年(1865年)横浜に出て、商館「アメリカ一番館」に勤務し才能を示し、商人として頭角を現す。慶応4年(1868年)に独立し、唐物、蚕卵紙等を扱う商売をし財を成す。

その後帰郷し、家業に従事する一方で、大間々町から鳥の郷(太田市)に至る用水路を開削し、その功績により明治9年(1876年)の明治天皇東北御巡幸の際には特に拝謁を許され、奈良晒二匹を下賜された。また、藪塚尋常小学校建設に多額の寄付をするなど、郷里の発展のために惜しみなく財をなげうった。

晩年には北海道の開拓を決意し明治34年(1901年)北海道に渡ったが、札幌で病となり稚内で病死。享年64歳。

銅像は近蔵の没後100年の平成12年(2000年)、旧薮塚本町内外の多額の寄付により建立された。