太田市新井町の延命山十輪寺。
十輪寺は延久年間(1190~99年)に新田義房の2男・荒井覚義の開山と伝えられる。義房は新田氏の祖・義重の孫である。山門は平成10年(1998年)の再建。
コンクリート造り、銅葺朱塗りの本堂は、昭和53年(1978年)の再建。
延享2年(1745年)の銘のある宝篋印塔。十輪寺は火災により全堂が焼失しているが、この宝篋印塔のみ難を逃れている。
関東霊場の開創(平成7年:1995年)に伴い建立された宝形造り、銅葺の二間四面の大師堂。もちろん弘法大師が鎮座している。
十輪寺は江戸末期から世良田の総持寺の末寺となるなど、明治期まで他寺兼務の時期が続いたが、現在は立派な寺容となっている。
ちなみに、江戸時代の学者・新井白石は、覚義の末裔といわれている。
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