佐波郡玉村町南玉の文安銘の五輪塔。

文安銘の五輪塔
原家の墓地にある五輪塔2基。室町時代の文安の銘がある。夫婦の墓と思われ、夫が文安5年(1448年)、妻が文安6年(1449年)と記されている。妻の五輪塔には「逆修」とあるので、妻が生前に亡夫の五輪塔と一緒に建てたと考えられる。

火輪が反り、軒端が斜めに切られ内に入り、水輪が横に広く、地輪が横長など、室町期の特徴を示している。玉村町内で最も古く、また県内でも珍しい五輪塔。