高崎市吉井町長根の友儀山観蔵院地蔵寺。

折茂観蔵院 (1)
観蔵院の創建は不明だが、境内に残る延文年間(1356~60年)の板碑から、鎌倉時代には寺があったと推定される。(延文は北朝の年号、同時期の南朝年号は正平)

折茂観蔵院 (2)
折茂観蔵院 (3)
堂宇は正徳年間(1711~25年)に焼失し、現在は無住となっている。

折茂観蔵院 (4)
観蔵院には地蔵尊が安置されており、地域住民に信仰されていたということで、平成19年(2007年)に地蔵尊が建立されている。

折茂観蔵院 (5)
折茂観蔵院 (6)
板碑は高さ110cm、幅35cm、月輪径29cmの緑泥片岩製で延文3年(1358年)の銘が刻まれている。主尊の梵字金剛界大日如来の種子が月輪の中に力強く刻まれ、1行17字で5行85文字の長い銘文が記されている。

吉井町長根の折茂地区は、奈良時代の織裳郷の古名につながる地で、機織部(はたおりべ)が居住した地とされる。機織部は古代日本において機織りの技能を持つ一族や渡来人のことで、観蔵院の近くには新羅系渡来人によって創建されたと伝わる辛科神社がある。
(「多胡郡の総鎮守 -辛科神社-」参照)