藤岡市高山の子之権現宮。

高山・子之権現宮 (1)
前回の藤岡市高山の薬師堂境内にある子之(ねの)権現宮。ご祭神は子之聖人。

子之聖人は天長9年(833年)の紀伊国生まれで、7歳で出家した後出羽国・湯殿山で修行重ね、諸国を行脚した。生まれが子年子月子日子刻であったため、人々に子之日丸と呼ばれたという。

武蔵国(現、飯能市)で悪魔に襲われ足腰に深い火傷を負い、その地に留まり、120歳!の長寿を全うしたという。

死に際して、「魔火のため腰と足を傷め悩めることあり。故に腰より下を病める者、一心に祈らば、その験を得せしめん」と言い遺したことから、足腰の神仏として信仰を集めることとなった。

高山・子之権現宮 (2)
この子之権現宮は、同じ高山内にあった高倉寺の末寺・高徳寺(廃寺)の境内にあったものを、現在地に遷したもの。現在のお宮は明治20年(1887年)の再建。

当時は足腰の神仏として広く信仰を集め、祈願する者が後を絶たなかったという。現在も奉納されたわらじやぞうりが見られる。

ちなみに「権現」とは、仏が仮に神の形を取って現れたことを示すものなので、子之聖人のことを足腰の「神仏」と呼んでいるんだと思う。