館林市代官町の長良神社。

長良神社 (1)
長良神社 (2)
長良神社 (3)
長良神社の創建年は不明だが、赤井良遠なる者が、かつて上野国・国主としてこの地を治めた藤原長良の余徳を慕い、佐貫荘長柄郷瀬戸井(現在の邑楽郡千代田町)に勧請したのが始まりとされる。

長良神社 (4)
長良神社 (5)
後に館林城主・赤井照光によって、この地に勧請されたと伝わる。だとすると、長良神社がこの地に創建されたのは1500年代になる?

長良神社の主祭神は藤原長良であるが、その他17神が祀られている。その中に蛭子命(恵比寿神)がある。長良神社では大正時代から恵比寿講が行なわれ、毎年12月の恵比寿講祭では商売繁盛の熊手を売る露店とそれを買い求める客で賑わうという。

主祭神の藤原長良は藤原冬嗣の長男であり、娘の高子が清和天皇の女御となり陽成天王を産んだことから、死後太政大臣を追贈されている。しかし、長良が上野国の国主を務めたという事実はないと考えられており、長良神社は佐貫氏が鎮守として祀ったのが始まりともいわれる。