邑楽郡邑楽町石打の月音山明言寺。

明言寺 (1)
明言寺 (2)
明言寺は元久元年(1204年)の創建と伝わる。創建時は天台宗であったが、天正2年(1574年)曹洞宗に改宗、再興されている。

明言寺 (3)
明言寺 (4)
本尊は千手観音だが、通常は奥の院に安置されており、12年に1度だけご開帳される。ちなみに、今年の5月17日、18日に御開帳された。

明言寺 (5)
明言寺 (6)
明言寺 (7)
仏殿には釈迦像が安置され、脇には道元(曹洞宗高祖)と瑩山(曹洞宗太祖)の像もあった(写真はないけど)。

明言寺の千手観音は「こぶ観音」と呼ばれており、それは2つの説話に由来している。

「子生観音」
平安時代の末に、子のいない夫婦が観音様に熱心に祈願したところ男児を授かった。この子を見た旅の僧が「観音様の申し子」だからと千手観音像を授けたという。後にこの子が明言寺を開創したため、このことから、子宝・安産・子育てに霊験あらたかな観音様といわれる。

「瘤観音」
武州(埼玉県)のある殿様には子どもの頃から目の上に瘤があり、どうしても取れなかったのが、ここの観音様に祈願したところ、跡形もなく治ったことから、「瘤(不要なもの)」を取り除いてくれる観音様という信仰が生まれたという。

山門前にはお土産物屋(山門の写真左手前に写っているお店)もあり、毎年1月と8月の大祭や毎月17日の縁日には多くの参拝客で賑わうという。