安中市中宿の清水山蓮華寺。
蓮華寺は寛喜3年(1231年)栄朝禅師が開山と伝わる。凍りついた池の中から、蓮の花が氷を破りせり上がってきたことから、蓮華寺と称するようになったといわれている。
栄朝は永万元年(1165年)上野国那波郡に生まれ、京都建仁寺の栄西に学んで臨済宗を修め、新田義季に招かれて世良田に長楽寺を開いている。新田義季って言えば、徳川氏の祖ってことになってる(笑)。
開山堂には栄朝禅師の木像が安置されている。高さ108cm、座高70.6cmの寄木造りで、袈裟には金箔や絵の具が残り、目には玉眼をはめ込んでいる。鎌倉時代末期から室町時代ころの特徴を有している。
栄朝禅師の像は長楽寺の開山堂にも安置されている。
(長楽寺は「太田市世良田町・世良田山長楽寺」参照)
蓮華寺から柳瀬川を渡ったところに、牛石と呼ばれる大石がある。これは栄朝禅師がこの場所に着いたときに、一緒に旅をしてきた牛が動かなくなり、そのまま石に化したという伝説がある。
ただ、参考にした安中市の観光パンフでは、草に埋もれているとあったんだけど、ちょっとイメージが違う。けっこう歩きまわって探したんだけど、それっぽいのは写真の石のみ。
もしかして違っていたら申し訳ないです。